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書道半紙


o漢字向き
oかな向き
o漢字向き(ポリ入)メール便
oかな向き(ポリ入)メール便
"画仙紙(半切)
o漢字向き(素紙)
oかな向き(加工紙)
o漢字向き(パック入)メール便
oかな向き(パック入)メール便
"画仙紙(全紙)
o漢字向き(素紙)
oかな向き(加工紙)
"画仙紙(1.75尺×7.5尺)
o漢字向き(素紙)
oかな向き(加工紙)
"画仙紙(2尺×6尺)
o漢字向き(素紙)
oかな向き(加工紙)
"画仙紙(2.3尺×6尺)
o漢字向き(素紙)
"画仙紙(2.3尺×8尺)
o漢字向き(素紙)
"画仙紙(3尺×6尺)
o漢字向き(素紙)
"画仙紙(3尺×8尺)
o漢字向き(素紙)
"画仙紙(3.2尺×6尺)
o漢字向き(素紙)
"画仙紙(4尺×4尺)
o漢字向き(素紙)
"書初用紙

画仙紙
(パフォーマンス用特大紙)
"紅星牌
o四尺単宣
o四尺重単宣
o四尺夾宣
o四尺他
o六尺
o尺八屏単宣
o尺八屏夾宣
o尺八屏他
o特寸
"汪六吉
"中国画仙紙
"画仙紙(壁紙)

特殊加工紙(半切)
o染め(無地・金振)
o紋
o柄・ボカシ等
o楮紙(箱入)
o鳥の子(箱入)
o雁皮(箱入)
oその他(箱入)
o写経用紙
o楮紙(箱入を1枚売り)
o鳥の子(箱入を1枚売り)
o雁皮(箱入を1枚売り)
oその他(箱入を1枚売り)

特殊加工紙(全紙)
o染め(無地・金振)
o紋
o柄・ボカシ等
o楮紙
o鳥の子
o雁皮
o染め(無地・金振)(1枚売り)
o紋(1枚売り)
o柄・ボカシ等(1枚売り)
o楮紙(1枚売り)
o鳥の子(1枚売り)
o雁皮(1枚売り)

特殊加工紙(2尺×6尺)
o染め
o柄・ボカシ等
o楮紙
o鳥の子
o雁皮
o染め(1枚売り)
o柄・ボカシ等(1枚売り)
o楮紙(1枚売り)
o鳥の子(1枚売り)
o雁皮(1枚売り)

特殊加工紙(1.75尺×7.5尺)
o染め(無地・金振)
o紋
o柄・ボカシ等
o染め(無地・金振)(1枚売り)
o紋(1枚売り)
o柄・ボカシ等(1枚売り)

特殊加工紙(2.3尺×6尺)
o染め(無地・金振)
o紋・柄・ボカシ等
o染め(無地・金振)(1枚売り)
o紋・柄・ボカシ等(1枚売り)
"特殊加工紙(3尺×6尺)
o染め(無地・金振)
特殊加工紙(1尺×6尺)
o楮紙(箱入)
o鳥の子(箱入)
o雁皮(箱入)
oその他(箱入)

特殊加工紙(1尺×3尺)
o楮紙(箱入)
o鳥の子(箱入)
o雁皮(箱入)
oその他(箱入)

"かな料紙
o半紙判
o半懐紙
o半懐紙(清書用)
o全懐紙(練習用)
o全懐紙(清書用)

"古筆臨書用紙
o練習用
o清書用


"固形墨(呉竹)
o漢字用
oかな用
o青墨
o茶墨
o画墨
o朱墨
o写経

"固形墨(墨運堂)
o漢字用
oかな用
o青墨
o茶墨
o写経
o彩墨
o記念墨

"固形墨(その他)

"墨液(呉竹)
o漢字用
oかな用等
o朱液
o生墨
oメタリック書道液
o布書き用書道液
oパール書道液
"墨液(墨運堂)
o漢字用
oかな用等

"筆(博文堂)
o小筆
o写経
oかな細字
oかな条幅
o漢字細字
o漢字半紙
o漢字条幅
o羊毛
o鼬毛
o書初

"筆(一休園)
o小筆
o写経
oかな細字
oかな中字
oかな条幅
o漢字細字
o漢字中字
o漢字半紙
o漢字条幅
o記念筆

"筆(当店オリジナル)
o小筆
oかな
o漢字半紙
o漢字条幅
"筆(中国)
o定番現行生産筆
o古筆他
o無地(ノーブランド)


"筆(その他)
o小筆
oかな
o漢字細字
o漢字半紙
o漢字条幅
o特殊筆
o羊毛

"筆ぺん
o本体
oカートリッジ
o替穂首

"色紙
o大色紙(白無地)
o大色紙
o大色紙(多当紙)
o大色紙箋(練習帳)
o小色紙
o小色紙(多当紙)
o寸松庵色紙
o寸松庵色紙(多当紙)
o姫色紙

"短冊
o並巾
o広巾
o短冊箋
o多当紙

"はがき
o白紙
o柄入紙
"硯
o端渓石硯
o羅紋硯(中国)
o宋坑硯(中国)
o麻子坑硯(中国)
o若田硯(長崎県)
o赤間石硯
o松花江緑石(吉林省)
o澄泥硯(山西省)
oとう河緑石(甘粛省)
oとう河緑石(陝西省)
o紅絲石(山東省)
o紫金石(山東省)
o歙州石(安徽省)
o澄泥硯(江蘇省)
o玉山羅紋石(江西省)
o黎渓石(湖南省)
o興化石(福建省)
o建州石
o墨池
o一点もの

"書道用品
o折手本
o写経用紙
o水墨画用紙
o和紙
o扇面
o集印帳
o文鎮


o下敷
o筆巻
o水滴
o扇子・うちわ
oカルタ
o巻紙
o一筆箋
o便箋(料紙箋)
o封筒
o料紙箋セット

o収納用品
o表装
oゆび筆
oストラップ
oその他小物

"篆刻用品
o印材
o印泥
oその他


"額・軸類
o軸
o仮巻(半切)
o仮巻(八ツ切)
o額
o半紙・半懐紙額
o色紙額
o短冊額
o大色紙掛
o寸松庵掛
oはがき掛
o姫色紙掛
oうちわ掛
o半紙掛

"書籍
o本

o競書雑誌(バックナンバー)

"日本教育書道研究会用紙
o硬筆用紙

oペン字用紙
"訳あり処分品


書道用紙の選び方
良い書のための
書道用紙の選び方





1. はじめに
 書道用紙を選ぶ際に、どの様な紙を選んだら良いか迷うものである。臨書の場合には、主だった臨書であればそれ専用の臨書用紙があるので、容易に選定でき、結果もほぼ満足に近いものが得られる。しかし、臨書以外、用紙の選定について、出来上がりが想定できるものをどう選んだら良いか、或は創作文書や自分らしさを表現するにはどの様な紙に書いたら良いか等、悩むものである。当然墨は?、硯は?、筆は? と解決していてもである。
ここでは、用紙の選定のために必要な知識をまとめてみたものである。このサイトに『紙 文房四寳 kami』、『(2)他の生産地・紙の種類・他』があるが、ここではさらに進んだ見方をしているので、入門者は先のページを読んでもらいたい。
選定のためには、まず、紙の原料の違いによる"紙の性質"と、"加工の違い"による料紙の表現力についてとらえ、清書用、練習用を踏まえて解説してゆくことにする。
まず書道用の紙は大別して"画仙紙"と"料紙"の二つに分類される。
画仙紙は主に、漢字や大字仮名〜中字向きに作られており、これに対し料紙は主に仮名細字向きに作られている。


2. 画仙紙
 画仙紙とはもともと中国原産の白色大判の宣紙で、今では大判の書画用の紙を総称したものである。輸入物の画仙紙が、宣紙・唐紙・単宣、羅紋箋や麻紙などでこれに対し国内で漉かれたものを和画仙と呼んでいる。中国輸入紙を選ぶか、和紙を選ぶかということである。
もう一つには、用途、目的、諸条件に応じて素紙を用いる場合と、色々な細工を施した加工紙を用いるに分けられる。そして、大字仮名の登場で多くの画仙紙が使われるようになってきた。

現在、手漉き画仙紙として主に生産されている用紙の大きさ
全紙(2.3尺×4.5尺)、にろく(2尺×6尺)、にはち(2尺×8尺)、連落(1.75尺×7.5尺)、全長(ぜんなが;2.3尺×6尺)、
さぶろく(3尺×6尺)、さんぱち(3尺×8尺)

全体的な特徴としては繊維の密度が低く、ふんわりとして柔らかい感じのものが多いが、大量に作ることを目的とした大雑把な印象の紙で、身近なものになってきた。もちろん原材料や漉き方によって個々に違いがある。籤と糸との漉目があり、使用している桁によって出来上がりに其々の特徴がある。
これらが画仙紙の踏まえておかなければいけない基礎知識である。

3. 素紙
 素紙は吸込みも滲みもあり、その具合は原材料によってさまざまに違ってくる。また、書道用に予め滲み止めをした素紙もある。これは紙を漉く際に予めサイズを漉き込んで作成した紙で、乾くと繊維の隙間をふさいでしまうため滲みのほとんどない紙に為るのである。(この場合当然吸込みもほぼ止まっている)個々の紙については種類も多く大変なので、主だったものについて記載してゆく。

中國の画仙紙の特徴
宣紙 − 安徽省宣州にて生産された紙、元々中国特産の青檀の皮(靭皮)を原料に漉かれており、白くて滑らかな紙で濃淡の出し易い細やかな滲みが特徴の漢字や水墨画に適した紙であったが、最近では稲藁やパルプを混ぜ込んだ物が多く作られている。

唐紙 − 麻や楮、竹などを主原料とした中国からの紙、脆くてやや粗い感じのする黄味の紙であるが、墨汁の吸いが良い為かつては好んで書画用に使われていた。

単宣 − 稲藁約7割以上、青檀3割以下の配合で漉いた紙で、時々目にする綿料単宣、この綿料が稲藁のことである。短くてやや粗い草繊維を多く使用している為、柔らかでふんわりとした仕上がりの紙になる。程よく滲みと擦れを持った紙である。

 これに対し和画仙の方は、其々の地方の漉屋が独自の配合で画仙紙を漉いており、それぞれの漉屋が、一番で紙を漉いているため、切磋琢磨でいい紙を作った。したがって、一概に評価することは出来ないし、実際に、作者が自ら何度も試してみて、確かめることが一番なのである。しかし、そのためにも、大まかな特徴を知る必要がある。
というのも、元々中国には仮名用の画仙紙は存在しない、仮名用画仙紙は日本で作られたものであるということは重要な事項である。



 仮名書き用の画仙紙としては、楮画仙紙が主で、通常は2〜5種類の原料を配合して、使用目的に合った紙質に漉き上げる。楮だけで漉いたものが、純楮紙(本楮紙)で薄くて丈夫でシャリリとした紙が出来上がる。楮は原料繊維の中では、一番長くて丈夫で太く艶のある繊維で、筆の抵抗感もあり、擦れの出し易い紙になる。ただ、性質は丈夫で長持ちであり、比較的樹脂分の多い繊維のため、素紙のまま長期間置いた紙の場合、やや墨をはじき易い傾向にあるともいえる。また青墨など淡墨での墨色に影響を及ぼすこともある。純楮紙は繊維同士の隙間が多く、その滲みはややちりちりとした滲みになるが、繊維をよくほぐして細かく均一にしたものでは密度を高くして漉くことが出来るので、良い紙を漉くことも出来るということである。

 滲み、滲み具合の風情は紙質によってびみょうに異なり、原料繊維とその大きさによりそれぞれ特徴のあるものとなるが、作者によって感じ方も変わるというもので、鑑賞するものもそれぞれ違う味わいを感じるものである。同じ楮の繊維でも、繊維をより細かくして密度を高く漉いた物の方が、よりまろやかで細やかな滲みとなる。
ここで滲みのメカニズムを簡単に説明すると、素紙に筆を入れた際、墨を吸込むが、これは和紙が水を吸込む際に墨も一緒に吸込んでいるからである。水は繊維に給水される前に、繊維と繊維の隙間を毛細管現象のように、高速で流れて行き横(周り)に広がります。これが滲みの原因である。実際には墨の粒子が繊維の中まで入り込む訳ではなく、繊維と繊維の隙間に入り込むのである。殆どの墨の粒子は篩に掛けられたかのようにその場に留まるが(文字の部分)、一部のより細かな粒子が水と一緒に流れてゆく。更に細かい超微粒子はより遠くまで運ばれてゆき、滲みの濃淡が生まれるのである。
当然のことであるが、同じ大きさの筆で書いた場合、濃墨と淡墨とでは滲みの出方に差が現れる。是は運搬者である水の量が異なるげんである為である。

 楮の他に、木材パルプや古紙パルプ(三椏・雁皮・麻その他)を配合して、質感と墨色や滲みの調整をした紙が作られている。漂白されたパルプは繊維が細かく、樹脂も分解されているので、吸込みも滲みも大きくなる。
他に三椏や雁皮だけを使用した画仙紙、或は純楮雁混合の画仙紙もあるが、高価な為にあまり作られていない。

 漢字用の画仙紙は中国画仙にならって、稲藁や萱などのイネ科繊維や竹繊維などを原料に作られている。柔らかくて短い繊維を使うことで、細やかな濃淡の美しい滲みを表現できるようにしたものである。
漉かれて間もない紙は、縦にも横にも吸込み易く滲みも強いものであるが、充分寝かされた紙は締りが有り、熟成されて、自然な吸込みになり、穏やかに滲むか滲み難い紙になる。これが、いわゆる書き易いとされる枯れた状態の紙である。勿論、原料や粘料など素材の違いにより、そのうえ期間も様々であるから、どの紙がどうなるかのかの検証はされることは難しいとされる。
然るべき年数を経た時期に、然るべき紙を選び、適切なる筆と墨を持って書すれば、目的とするような書の書ける紙に出会えるということである。


4. 加工紙
 3.で述べてきたように、素紙は通常強い吸込みと滲みを持った紙で、墨を入れると裏まで抜けてしまう。そこで、これに書を書き易くする為に、吸込みと滲みの具合を調整したものが加工紙である。加工紙にはその吸込みの程度によって番号が付けられているものがあり(0〜9番加工)、この番号は、目的の書のための紙を選ぶ際の目安になる。

加工度
 特徴
素紙 通常強い吸込みと滲みを持った紙で、墨を入れると裏まで抜けてしまう。
0番加工 ほぼ素紙と同程度の吸込みの物。もちろん滲みもある。主に漢字向き。
3番加工 やや吸込みを止めてあるもの。墨は紙の裏まで通るが、ソフトな滲みがある。大字仮名・漢字向き
5番加工 吸込み中くらい程度の物、墨は紙の裏まで通るか通らないか程度で、滲みはほぼ無くなる。
殆どの仮名に向く
7番加工 少しだけ吸込みがあるものの、ほぼ止まっているもの、墨が裏に抜けることはなく、滲みもない。
仮名中字〜細字向き
9番加工 吸込み、滲み共に無し。漉込サイズ入りの紙や、礬砂処理をして加工した紙
新鳥の染紙や雁皮の具引き紙など、料紙加工をしたもので、仮名細字〜中字向き

以上が加工画仙紙における、吸込み及び滲み具合の大まかな目安である。それぞれの紙に「白加工」、「染加工」、「具引き加工」などがあり、更に濃淡のボカシを入れたもの、2〜3色のボカシを入れたもの、そのうえで雲母や金銀の砂子、大中小の切箔や野毛を施した染め加工紙がある。

また縦横の筋目で織物のような風合いを出した縦横筋入りや、不規則なひび割れ模様の入った具引き剥奪等の加工紙もある。料紙加工の縦横筋入りは、以前は凹凸のある具引きの物ばかりであったが、より抵抗の少ない薄い具引きの物や、最近では更に抵抗を感じない柔らかい仕上がりで巻子にも向く染の縦横筋入りが出来ている。

ここで、一つの注意点がある。9番の料紙加工であれば、砂子や箔の上にも墨が乗るが、加工番号が低くなるに従って砂子や箔には墨が乗り難くなるという事である。雲母や砂子、金銀箔には吸込みがないので、墨を弾き易くなっている。そこで、料紙加工では砂子や箔を振った上から更に墨が乗るようにコーティング加工を施し、、箔や砂子の上にも字が書けるようにしてあるのである。


5. 料紙
次に書道用料紙について説明すると、素紙の三椏半紙・雁皮半紙など広い意味では、字を書く為の用紙のすべて、料紙と呼べるが、ここでは主に仮名料紙について解説して行くことにする。
一般に料紙用の紙は、画仙紙に比べて密度が高く、滑らかな質感の物を材料として作成される。また漉目が目立たないか、漉目の無い沙漉された紙を使用するのである。

料紙名  出来上がった紙の特徴
本鳥の
越前の雁皮使用の手漉き和紙は、質により特号から4号まで有り、艶が良く緻密で滑らかな上質の紙で、卵色の紙で延び縮が少なく、丈夫で長持ちする性質のもので、染加工しても色合いが深く、渋くて明るい色に染められる。墨の乗りと発色もすこぶる良い。
雁皮
(鳥の
子)
野山に自生するガンピの皮(靭皮)で漉いた紙、艶が有り、半透明の繊維は細くて短いが、強靭で薄漉きが可能である。水で伸び縮みが激しい繊維の為、紙に厚薄が出来易い(いわゆるダマに成り易く紙に仕上がった際に凸凹になり易く、綺麗な均一の厚さの紙に漉くには技術を要す)。表面は滑らかで墨の乗りもよい。薄漉の物は料紙を透して手本が見えるので、よく写経用紙に用いられていた。
新鳥の
和紙に似せて作った機械漉きの紙、木材パルプ主体で、風合いは残るが丈夫さに欠け、縦にも横にも破り易く、サイズ入りの吸込みの無い紙である。加工時の色の乗りは深みに欠けるが、墨の乗りと発色は加工術である程度まで引上げることは可能であるとされる。材料紙が安いので出来上がりの料紙も安価である。具の強い紙は折れ易い為、巻物には不向きである。
本楮紙 桑科のコウソ゛の皮で漉いた紙、繊維は太く長い為、綺麗な薄漉きには技術を要するが縦横の破れには強く、薄くて柔らかな料紙もできる。礬砂加工した紙は長期保存ということではやや弱い傾向にある。(脆くなったり、墨を弾き易くなったりするが、具引きをする事でこれを補うことが出来るのである。この為本楮紙では具引きやウスイ具引きの加工が多くなっている。)やや筆の抵抗があり、墨乗りも好い。写経用紙に多用されている。
楮雁皮 楮と雁皮の配合紙で、緻密で艶があり抵抗感と滑らかさを併せ持った料紙になる。雁皮では滑って書き辛いと云う方には、この紙を薦める。丈夫で長期保存にも向くよう作られた紙である。
楮紙製 楮とパルプとの配合紙で、画仙紙よりも密度が高く、緻密にしてある。配合具合により色々な楮紙があり、それにより紙質もまちまちであるが、全般に筆の抵抗感はあるほうである。楮の含有量が多いと透明感のある紙に、パルプが多いと不透明に濁った紙になる。
三椏
(鳥の
子)
沈丁花科のミツマタの皮で漉いた紙、繊維が細かく艶も有り緻密で美しい紙に仕上る。やや黄茶味の強い紙です。1万円札の原料として有名で、墨乗りも良いが、料紙加工されたものは多くはない。
麻紙 桑科のアサの繊維で漉いた紙で、繊維は細く長い為、漉き斑が出易く美しい紙は難しい。初期には多用されていたが現在は稀である。見た目は、楮紙に似てやや半透明で、隙間の多い紙になり、楮紙同様の抵抗感があり、墨の乗りもそこそこです。

 以上、紙漉きの主な材質からくる特徴を述べたが、次は加工法に違いによる特徴について述べる。



6. 礬砂引き(どうさびき)
 この加工は、水の吸込みをセーブして滲みを止める働きをする。当然、墨は裏に抜けず、紙厚内での自然な吸込みに留める。膠と明礬と水との混合で紙質により礬砂水の配合を変えて、最適な留に成る様工夫するのである。しかし、製造過程で、混合時の温度管理が特に大変で、これがにじみ止めの効き具合に影響するのである。温度の最適範囲が狭いので温度管理に気を付けなければならない。効きの悪い紙質の紙には、サイズを使用することもある。ただ、多用すると墨を弾くようになるので注意が必要だという。また、過ぎたる礬砂は墨を弾くだけではなく、紙質を脆くするので長期保存用の料紙など、加工の際には注意が必要とされている。
材料
 礬砂引き
明礬 硫酸アルミニュウムとアルカリ金属との複合塩の総称。通常は硫酸アルミニュウム・カリウムを使用する。
動物の骨、皮、腱などを煮出した液を乾燥させたもの。ゼラチンが主成分で、飴色の透明から半透明の個体。粘着力は強いが、沸騰させると効果が極端に落ちる。
礬水 (どうさ、ばんすい、陶砂とも)は、膠とミョウバンを混合した水溶液である。書画などに用いる紙や布、木に塗布し、滲み止めに用いる。表面サイズ剤の一種。 また、日本画の制作において、金属箔を基底材に貼り付ける際の接着剤(捨膠)や箔の表面保護(止め礬水)として用いる。
「礬水」は日本での名称であり、書や日本画、版画などに用いられる。礬水引き(塗布)を効果的に行うには、晴天の日が適するとされ、ミョウバンは生ミョウバンが用いられる。西洋でも16世紀頃から洋紙の膠サイズに同様の処方が用いられる。ミョウバンは膠サイズに堅牢性と防黴性を与えるが、酸性であるため過剰な添加は紙の速い劣化を招く(酸性紙も参照)。 化学的には、ミョウバンの水和アルミニウムイオンが膠の分子を架橋結合させることで 膠を硬化させ、基底材の毛細孔を塞ぐことにより滲み止めの効果を得ている。
日本では礬水引きした和紙は礬水紙(どうさがみ)と呼び、礬水引きなどしていない未加工和紙は生紙(きがみ)、生の紙とも呼ぶ。多湿など保管時の諸々の原因により、斑点状に滲みやすく変質をきたした紙は風邪引き紙と呼ぶ(「紙が風邪を引く」とも)。

染めの表
淡茶 染
淡緑 染
濃緑 染
黄土 染
濃茶 染
淡紫 染
濃紫 染
茶紫 染
半切 伯樹 染

金型打 鶴 深緋


a染
染め紙(關戸古今)濃い紫
素紙に礬砂を施した段階では生成りであるが、染料を塗って染めたものが染紙である。当然裏面は素色(しろいろ=生成り)をしているが、濃色に染めた場合など色付いて見える場合もある。水と膠と染料で染めた紙は、素材の艶をそのまま引立てた美しい仕上がりになる。通常3〜10種の染料を配合して目的の色を作り出す。紙質は、本鳥の子、緻密で艶が有り、ややしなやかさを持つ手漉きの良さを表している。
片面加工の清書用臨書用紙で本清書用1冊で、昭和27年に分割割譲される前の一帖分が書写できるように作成している。
古紙をご利用の祭には、ご使用前に一度表面をティッシュ等で必ず拭くこと。
好く寝かせた紙は、墨量の僅かな違いによる墨色の濃淡が出易く、運筆、筆の背腹による文字の立体感が出しやすくなる。

b.具引き
染め紙 薄紫
素紙に、染糊に胡粉を加えて色合いと筆の感触を変えたのが具引きである。不透明な糊の為、下地の影響を受けにくく、見る角度によって色合いが微妙に変化する深い色に仕上がる。一般的に染に比べ抵抗感のある仕上がりになり、粒子の大きさや配合具合で、その強さを調節する。墨量の調節による擦れの出し易い状態にもなる。

c.具引唐紙(ぐびきからかみ)
獅子唐草(白色雲母)  花欅(白色雲母)

獅子唐草

花欅
版木にキラ(雲母)糊を塗り、具引きした料紙を乗せて馬簾で擦り柄を転写したもので、柄の部分が光って見える。これとは逆に柄部分が沈んで地部分が光って見えるギラ引唐紙もある。36人集をはじめ多くの古筆にみられる料紙である。俗に云う行成紙はこの紙のことである。
行成紙【こうぜいがみ】藤原行成筆の歌書の料紙に似せてつくった紙。薄い鳥の子紙を薄黄色・萌葱 (もえぎ) などに染め、雲母 (うんも) で細紋を型置きしたもの。江戸時代に流行し、詩歌の料紙、本の表紙などに使われた。

d.ボカシ空摺
 具引 ボカシ空摺 (下地ぼかし)


梅ネズ色+柿茶色+
梅茶色
3色全体ぼかしの部分
に唐草柄のボカシ空摺
りの加工を行っており、
縦横の筋入れで織物
の様な状態を表現して
いる。3色ぼかしの付
近に金銀の粗い砂子
を施しており、実際の
見え具合は手に取ると
ボカシ空摺りの様子と
縦横筋入の感触が感
じられてもう少し良く見
える。
 具引きをした料紙にボカシを入れ、更に版木を使用して塗った胡粉を剥ぎ取ったもので、柄を綺麗に現し、且つ周りをぼかして柄消しするには、熟練と高い技術を要すものである。清書用ではこの後上塗りをして具引き部分と柄部分の筆感が馴染む様にしてある。ある製作者も次のように言っている。「見本を用意して色合わせをしてもなかなかピッタリ同じ色になりません。また、ある程度の時間の制約もあるので近いところで妥協してしまうこともあります。普段の仕事は、見本無しで色だしをしながら次々染めていくのでなおさら色味が変わってしまいます。どうしても同じ色をそろえたい時は、同じ時期の製作の中から選んで頂くのが良いかと思います。」と、ぼかしの雰囲気の違い、微妙な色違いがあるといっている。書の作者は、その微妙な違いを余白の取り方など、逆手に取るという発想転換が必要かもしれない。
ボカシ空摺: 版画の手法を応用し、絵具も染料も付けない版木を使用して料紙に絵柄を施したもの。料紙の具引から絵柄に当たる部分の具を剥ぎ取って版木の柄を見えるようにしたもので、目的の部分に柄を出し周りを綺麗にぼかして柄が消えて行く様にするのは中々至難の業です。剥奪分量の多少でボカシのバランス等を駆使して図柄を描き出してゆく。

  
f.型打ち
                   
全面ゴールド型打 淡金唐草(淡金唐紙)  型打

全面色型打
『菱唐草』
(墨色)
柄が光って見えるギラ型打(ゴールド打・シルバー打を含む)、お好みの色で柄を表現する色打、落着いた白色の胡粉打、或は金銀型打などがあり、全面型打と部分的なボカシ型打とがある。版木によるものと、シルクスクリーンに依るものとがあり、其々出来上がりの風合いが変わる。当然ながら、型の上にも墨が乗るよう加工してある。


g.蝋箋  
具引蝋箋 (丸獅子唐草)
通常とは配合を変えて具引きをし、版木を下にして料紙を置き具の表面を猪牙で擦り柄出しをしたものです。具が鏡面化され、まるで蝋で磨いたようにピカピカとした柄に見える為この名があります。蝋を使ったものと違いきちんと処理されている為、柄の上でも墨を弾くことなく細い線でも表現できる様に加工してあります。(図1)蝋箋とは?古本用語。 元来は唐紙の一種で、平安時代に渡来した。薄く具引(胡粉引)した染紙に、裏から形木を(木版)を当てて、上から丸い牙などでこすって空刷りしたもので、模様が蝋を引いて出したような光沢となるので蝋箋といった。


h.金銀砂子磨出 
金銀砂子磨出し  銀砂子磨出し

金銀砂子磨出し

銀砂子磨出し
金銀の極小砂子(粉の様な金銀)をボカシの様に密に撒き、乾いた後に二度の上塗りをして、紙面にきっちり固着させる。2〜3日乾かした後、版木を用いて猪牙で柄出ししたものである。磨出すことで砂子が鏡面化され、柄は箔のように輝いて見えるようになる。手抜きをしたものでは砂子の下に墨が沈み文字が白っぽくなるようだが、キチンと処理した清書用では、殆ど色褪せなく、細い線も、擦れも表現できるよう加工されている。

 
i.砂子切箔ノゲ振
銀砂子切箔ノゲ  金長切箔

銀砂子切箔ノゲ


金長切箔
様々な技法の料紙に更に煌びやかな装飾を施すた
めに、金銀の砂子・大中小の切箔、或は針のよう
な金銀野毛を散らしたものもある。これは、平安時
代に好んで用いられ、多くの古筆にその利用が認
められ、また400年前、遣欧使節団の支倉常長が
持って行った書状には、ノゲとは別に長切箔の使用
も認められる。清書用仕上げの料紙では、箔や砂
子の上でも墨が乗るよう加工されている。

       全面金銀切箔砂子振 
 
 
j.清書用仕上用紙
 良い原材料を使用して上手に漉き上げられた和紙であれば、原紙の持っている力だけでもかなりの懐の深さが有るのですが、そこに新たなる手間を加えることによって、料紙により一層のポテンシャルを持たせるよう加工したものがある。仮名文字を芸術の域まで表現できるよう通常の装飾加工の上に、更にに補助加工(性質の違う糊を2〜3度塗り重ねて層を作る)を施したもので、墨の濃淡や筆の背腹は勿論、力の強弱や運筆がそのまま伝わる様工夫されている。紙面上に程よい親水性があるため、髪の毛よりも細い線をはじめ渇筆も表現できる。
又、良い原料紙を使った清書用紙の場合、表具すれば展示移動等にも強く、保存状態を良くすれば、現存する文化財級の数十年〜数百年もの閲覧を可能にする。
 



擦れない 擦れが少ない 少し擦れる かすれる よく擦れる

滲まない 滲みが少い 少し滲む 滲む よく滲む

                 




紙 画仙紙 各種紙


■書道用紙の分類と選定

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・手漉き漢字用



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    -厚  目



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    -薄  目



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・手漉き漢字用



    -薄  目



    -厚  目



・手漉きかな用



    -薄  目



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・特寸 1200×1200



・特寸 1050×1350



・特寸 900×1200



・特寸 700×2050 5尺 800×1500



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3.5×4.5


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加工紙

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半切



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・柳



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・雷神



・楓



・和光



・紅葉



・和光綿料







聯落



・雷神



・楓



・和光



・紅葉



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全紙



・雷神



・楓



・和光



・紅葉



・和光綿料


かな用加工紙


 ・半切



・楓



・月見



・若草



・楓 二層紙



・楓 羅紋



・雷神



・柳



・宝船



・寿



・日の出



・茜



・山百合



・千鳥



・楮


・全紙



・宝船



・寿



・日の出



・雷神



・楓



・柳



・千鳥


2×6



・寿



・楓



・雷神



・日の出



・柳



・和光



・千鳥


・聯落



・寿



・楓



・雷神



・日の出



・柳



・和光



・千鳥


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・和光



・別寸


写経用加工紙



・半切



・純雁皮


・全紙



・純雁皮



































































 漢字用
    ・染
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6

   ・箔
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6












































































   ・ぼかし
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6

    ・模様
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6












































































 かな用
    ・染
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6

   ・箔
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6












































































   ・ぼかし
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6

    ・模様
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6
    ・別寸












































































 写経用
    ・染
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6

   ・箔
    ・半切
    ・全紙
    ・聯落
    ・2×6
    ・3×6












































































   ・ぼかし
    ・半切
    ・全紙
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    ・2×6
    ・3×6

    ・模様
    ・半切
    ・全紙
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    ・3×6



















































































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鶴雲堂

Kakuun-do

100年の伝統を礎にして書道家に尽くしたい。

掲載責任者 石崎康代・紀頌之

通信販売責任者 石崎亮子

電話番号:090−8351−0415

メールアドレス:shodo-kakuundo@shop.rakuten.co.jp

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