書のジャンル別歴史


書のジャンル別歴史

1. 金石学

2. 法帖学

3. 篆刻学

4. 書画融合

5. 書と題跋

題跋とは、本来それぞれ本文の前後に置かれるはしがきを意味する語であったが、十一世紀宋代の文人、蘇軾と黄庭堅の手によって新たな散文ジャンルとしての地位を獲得した。本研究は、表現様式の一つとして確立した題跋の中国の文学上における意義を明らかにすることを目的とした。中でも、詩文や書よりも遅れて文人にふさわしい表現領域となった絵画を対象とした題跋に注目することによって、画家像の文学的形成の成立過程を解明することに意を払った。