輸入紙、中国紙、朝鮮紙
中国の宣紙 (本画仙紙)
単 宣もろいが墨のにじみがあり、偶然性の効果が出せる。
爽 宣宣紙を二枚重ねて漉いたもので、二層紙ともいう。厚くて破れにくい。三枚重ねは三層紙という。
玉版筆光沢のある厚い最上紙。
煮ツイ箋昔は厚手の宣紙を木槌で叩いて光沢を出したが、今日ではロールをかけ硬い厚手の宣紙としている。
羅文宣紙紙を漉くとき簾目をそのまま宣紙に残したもの。薄手と厚手がある。織物の羅(うすぎぬのあや模様)に見えるところからつけられたが、唐代の紙である縦簾紙に似ている。
亀甲宣紙連続して亀甲の紋様が漉かれている薄い高級宣紙。
虎皮宣紙虎の斑紋様の入った宣紙。
冷金宣紙金桟紙とも呼ぶ。金や銀の箔や金銀の砂子を使ったやや堅い宣紙。
蝉衣センせみいせんともいう。蝉の羽のように透けて見えるところからつけられた墨のにじまない加工紙。
豆腐セン墨のにじまない加工紙。
雲母セン雲母を散らしたように砂子の光る宣紙。にじむのとにじまないものがある。
ホウ古箋淡いこげ茶色に染めた宣紙。
蝋箋竹を原料とした宣紙に自重を混ぜ光沢を出したもの。濃墨でないと書けない。
唐 紙竹を原料にしたもろい宣紙。一番唐紙、二番唐紙、白唐紙などがある。
詩 箋詩や手紙を書くための絵人の小さな宣紙。名刺用紙、詩箋、便箋、封筒などに使用するものの総称。
*このほか、画仙紙にはいろいろな名称がつけられている。
鑑賞紙
中国で乾隆時代に作られた実際に使用するというよりも見て鑑賞するための紙です。
など様々な種類があります。
鑑賞紙代表作 |
?澄心堂紙 |
ほうちょうしんどうし |
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雲龍五彩箋 |
うんりゅうごさいせん |
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?明仁殿紙 |
ほうめいじんでんし |
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梅華玉版箋 |
ばいかぎょくばんせん |
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?金粟山蔵経紙 |
ほうきんぞくざんぞうきょうし |
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?箋 |
ろうせん |
竹を原料とした宣紙に自重を混ぜ光沢を出したもの。濃墨でないと書けない。 |
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?澄心堂紙

雲龍五彩箋、

?明仁殿紙、(?明仁殿描金如意雲紋粉紙)
梅華玉版箋、;清 乾隆年間、ほぼ正方形の樹皮紙である。均一の厚さの紙の面に氷梅紋(氷の亀裂線と梅の紋様)を描き、右下すみに勾雲紋枠で篆書による「梅花玉版牋」の朱印が入ってもいる。

梅華玉版箋
?金粟山蔵経紙
臘箋:料紙の装飾の一種の?を塗ったような光沢のある線で文様が表現された紙。通説では?をこすりつけたものとされるが,それでは文様の線の上に墨がのらないはずである。古い?箋はいずれも墨付きが良好である点からみて,文様を彫った版木の上に紙をのせ,上から玉や牙のようなもので紙面を摩擦して,文様をこすり出したものと考えられる。この技法は,胡粉を塗った(具引き)紙に,版木で雲母を刷り込んだ〈からかみ(唐紙)〉の手法とよく似ており,同一の版木を使って〈からかみ〉と?箋を作ったものもある(その場合,文様の左右は逆になる)。
たとえば紙をたたいて平滑にする打紙(うちがみ)や,玉や牙で磨く瑩(けい)紙,防虫のため黄蘗(キハダ)で茶色に染める努力などである。これらからしだいに,文様を彫った版木に紙をのせ,玉や牙で磨いて光沢のある線で文様を表した?箋(ろうせん)あるいは蘇芳(すおう),苅安(かりやす),藍(あい)など各種各様の植物染による色紙などの装飾技法が生み出されてきた。日本では正倉院に残る文書の記述や実物に,最も古い料紙の装飾をみることができる。

清代彩色?箋
?明仁殿描金如意雲紋粉紙

明・清|彫刻・書画>梅花玉版箋
清 乾隆年間
長50cm 幅49.5cm
ほぼ正方形の樹皮紙である。均一の厚さの紙の面に氷梅紋(氷の亀裂線と梅の紋様)を描き、右下すみに勾雲紋枠で篆書による「梅花玉版牋」の朱印が入ってもいる。
この紙は清代康熙年間におこり、はやった芸術的加工紙で、樹皮紙を原料とし、表面に粉?を加え、泥金あるいは泥銀で氷梅紋を描いたもので、紙の面は光沢をもち、 細かく均一である
